南三陸から帰ってきて、

三陸より戻ってほぼ1週間。

改めて振り返って。

 

今まで、人前でお芝居をする時には必ずお客様から料金を頂いていました。

 

そして、その大半が集客にノルマが課せられていました。

 

んでも、今回の南三陸公演は、ボランティア公演。

無料公演です。

 

まだまだ娯楽の少ない南三陸に「演劇」という娯楽を届ける。

 

今回はその思いが念頭にあったからかな。

今まで以上に届けたい!って思いを強く抱きながら開演をむかえました。

 

 

そして開演。

今回の会場が普段使うような劇場とは違うってのもあったから? 

舞台に出た時、

観客の一人一人の顔が目に入って来ました。

 

いやいや、今までの劇場でも顔は見えるんですよ。

でもそれは、景色として見えるというか、見えるけど見てないというか。

 

今回は、はっきり見える。

んまあ、お芝居に、相手役に集中してないんじゃ無いの?って言われたらそうかもしれないけれど。

でもその結果、表現に対する意識が変わった気がします。

客席にいる人、一人ひとりに届ける。

そんな思いに自然となった。

今までは会場内のお客様に向けて演技しているつもりで、漠然と客席側に届けている感じではなかったろうかな?

それ以降も、客席が目に入り、意識していました。

 

自分のために演じ

相手役のために演じ

そしていま、ほんの少し、

観てくださる人のために演じるって事が

ホントに少し理解できた気がします。

 

 

ボランティアでしたお墓掃除にしてもそうだな。

日常、派遣の仕事とかでお掃除とかします。

面倒臭いけど仕事だし、お金もらうし

って思いつつする事も良くあります。

 

んでも、今回は

一瞬、面倒だなーとか思ったりもしたけど、

お墓に来る人達が気持ちよくお参りができると良いなーとか、思って、

 

細部まで、

丁寧に、

掃除しちゃいましたよ。

 

 

もちろん、これからも自分のセッションや演劇で料金は頂いて行きますが、

やっぱり大切なのは、こうやって人を思える気持ちがあってこそ始まる

ものであり、伝わるものなんだなって。

そういう思いを得た3日間であった。